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Q&A 「扁桃腺が大きいと言われました。 扁桃腺ってなに?大きい場合はどうすればよいの?」

Updated: May 20, 2023



扁桃腺は、のどにあるリンパ組織で、体の免疫機能を担っています。

こどもの場合は扁桃腺が大きいことも多く、口や喉も小さいために、よく目立ちます。正常でも大きいことが多いのですが、感染による扁桃炎や免疫が刺激される場合、できものなどが原因で大きくなることもあります。

扁桃腺が大きい場合、問題になる点の一つが、息の通り道を狭くしてしまうことです。特に睡眠時に、口を開けたまま寝ることが多くなり、いびきや睡眠時無呼吸症候群を発症することがあります。

       「睡眠時無呼吸症」

また、その他の症状として、飲み込みづらさがあり、感染などで炎症がある場合には、痛みや発熱を伴います。

また、免疫によるものでは、関節の痛みや腎臓への負担、手足などの皮疹ができることもあります。

そのため、

どのくらい大きいのか

・大きいことで、どの程度呼吸を抑えているのか

他の所見として何があるのか

について評価し、原因に応じた適切な治療を行う必要があります。

感染症の場合は、抗菌薬や炎症を抑える薬を使用することがあります。

免疫の異常(IgA 腎症、掌蹠膿疱症など)によるものであれば、全身の検査を行った上で、扁桃を手術するかどうか検討します。

いびきや睡眠時無呼吸の場合は、症状が軽度であれば様子をみることが多いですが、程度によって、手術による切除や摘出が行われることもあります。

症状がある場合は早めに医師の診断を受け、適切な治療を受けることが大切です。

Point

・扁桃腺は、のどにある免疫の組織で、こどもでは大きいことが多く、免疫が刺激されると腫れることもある

・扁桃腺が大きくなると、息の通り道を狭くし、いびきや睡眠時無呼吸症候群を引き起こすことがあるため、治療が必要かどうかを検査する必要がある

・治療方法は原因に応じたもので、手術による切除も必要な場合がある


文章、監修:野田昌生 イラスト:野田昌生

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