口の中にズキズキと痛む小さなつぶつぶ。それが「口内炎」です。
治りそうで治らない、どの薬が効くの?何科を受診すればいいの?

そんな疑問に、耳鼻科の立場から分かりやすく解説します。

POINT
  • ひどい痛みや長引く場合は「口内炎治療薬」を
  • 「ビタミン不足」が原因のことも
  • 耳鼻科でも診断・パッチ剤などの治療が可能

口内炎に関する質問は非常に多く、日常生活の中で思わぬタイミングで現れるものです。この記事では原因や治療法、似た症状についても分かりやすく解説していきます。

主な症状

主な症状

口内炎の症状で最もつらいのは「痛み」です。

もしこれらが
「1週間以上治らない」
「慢性的に繰り返す」

という場合は、医療機関を受診しましょう。

原因・病気になりやすい人

最も多いのは「再発性アフタ性口内炎」と呼ばれるものです。

  • 特定の原因は不明
  • ピリピリした違和感の後、24~48時間で白い潰瘍が現れる
  • 小さいものは7~10日、大きいものは10日~2週間程度で治癒
  • ビタミンB12、葉酸、鉄などの不足も原因になります

このほかに、以下の原因もあります。

  • ウイルス感染(ヘルペスなど)
  • 子どもの病気(手足口病、ヘルパンギーナ)
  • 自己免疫疾患(ベーチェット病など)

検査/診断方法

よくみられる再発性アフタ性口内炎は、典型的な所見があれば診断できます。

  • 小さな白い潰瘍があり、再発を繰り返す
  • 血液検査でビタミンB12、葉酸、鉄の不足を確認することもある
  • 3週間以上続くものや広範囲に及ぶ場合は、生検を行うこともある

長引く場合は、悪性疾患や感染症の可能性も否定できないため、注意が必要です。
耳鼻科でもこれらの検査に対応可能です。

治療方法・回復期間の目安

軽度であれば市販薬でも対応できますが、強い痛みや大きな潰瘍の場合は医療機関での治療が有効です。

  • 市販薬:パッチ剤、軟膏、うがい薬など
  • 医療機関:ステロイド含有軟膏、口腔用パッチ、消炎鎮痛薬
  • 回復期間:小さいものは約1週間、大きいものは2週間~1か月

痛みが強い場合は、鎮痛薬を併用することもあります。

類似症状の病気

口内炎に似た症状を示す病気もあります。

長引く、しこりがある、出血を伴うなどの場合は早めの受診が必要です。

予防・日頃のケア

予防・日頃のケア

再発を繰り返す場合は、日常生活の見直しも重要です。

  • 歯磨きを丁寧に行い、口腔内を清潔に保つ
  • 酸性飲料や刺激の強い食べ物は避ける
  • 栄養バランスの取れた食事を心がける
  • 必要に応じてビタミン補給を行う

さいごに

口内炎は多くの場合、重大な病気ではありません。しかし、長引く場合や繰り返す場合には、背景に別の疾患が隠れていることもあります。

症状が気になる場合は、耳鼻科を含めた医療機関へご相談ください。

野田 昌生

この記事の監修

野田 昌生(のだ まさお)

  • 自治医科大学 耳鼻咽喉科・小児耳鼻咽喉科 講師
  • 耳鼻科専門医 医学博士