難聴とは、音が聞こえにくくなったり、全く聴こえなくなる症状のことです。
原因として、音が耳の外側から、脳に伝わるまでのどこかで障害が起こることが考えられます。
耳の構造は
1)外耳 2)中耳 3)内耳 4)さらに中枢 と分けられ、さまざまな原因により、難聴を引き起こします。
様々な分類がありますが、一般的には音の伝え方の違いで、
1)、2)を原因とする伝音難聴と 3)、4)を原因とする感音難聴に分けられ、必要な検査や治療が異なります。また、その他の分類の一つとしては、生まれつきのもの(先天性難聴)や、後天的なもの(後天性難聴)があります。
先天性難聴は、妊娠中に感染症や薬物の影響を受けた場合、またはご家族に遺伝的な難聴の歴史がある場合が含まれます。
後天性難聴は、生まれた後に、感染症や外傷、薬物、老化、騒音などが原因となる場合が含まれます。
こどもの場合はとくに、聞こえが悪くなることで、言葉の獲得や勉強・コミュニケーションに大きく影響を与えるため、早期に発見し、診断、適切な治療が必要となります。
滲出性中耳炎や急性中耳炎などよくある病気から、遺伝性難聴や内耳奇形など比較的頻度の少ないものまで幅広く考えられるため、まずはしっかりと検査をしていくことが重要です。
治療の例としては、薬物や感染症の治療のほかに、補聴器や人工内耳などの装置の使用や、手術が必要な場合があります。
小児期に難聴が発見された場合、早期の治療や支援が必要と言いました。これには、言語聴覚士や聴覚指導者による言語やコミュニケーションの支援、特別支援学校や聴覚障害者施設への通学支援なども含まれます。また、家族による支援も非常に重要であり、医療専門家や支援団体などが提供する情報やサポートを利用することが望ましいです。
難聴の原因や治療方法は、個々の状態に応じた詳細な説明が必要です。気になった場合には、耳鼻科専門医や言語聴覚士などの専門家に相談することが望ましいでしょう。
- 難聴は音が聞こえにくかったり、聞こえないこと
- 原因や分類もさまざまで、それぞれに対して治療方法も異なる
- こどもでは言葉や社会性の獲得につながるため、早期の発見、診断、介入が重要となる